暖かくなったら、きっとまた会いに行こう。そう決めていた。
久しぶりのバーデン=ビュルテンベルク州の美城たち。この春はにどうしても訪ねたい三つの美城があった。

ツェッラーホルン山頂にて
ホーエンツォレルン城をバックにツェッラーホルン山頂にて

ドイツ政府観光局のTwitterアカウントでも、ドイツの古城は人気テーマのようだ。お城好きとしては、やはりマメにチェックしたいアカウントだ。

Twitterでもよく触れられている2022年のイヤーテーマの中でも、私が最も注目しているのは「豊かな自然」と「印象的な景観」だ。私の大好きな、大自然がバックにあるお城のある景観がよく投稿されるし、よく旅の参考にもしている。

ハイデルベルク城

まずは欧州最大級の壮大な要塞廃墟として知られるハイデルベルク城、それから崖の上に立つ幻想的な絶景が有名なリヒテンシュタイン城、そして私のドイツで一番好きなお城であり、異世界の様な天空の城、ホーエンツォレルン城の三つだ。

そして遂に春がやって来た。まずは4月の終わりに、その三城の中でも一番アクセスが容易なハイデルベルク城に行くことにした。

ハイデルベルク城の中庭
ハイデルベルク城外観

電車に乗り、久しぶりに会えるハイデルベルク城の景観を頭に思い浮かべながらドキドキが止まらない道のりになった。

小雨の中、中央駅からはバスで中世の街並みが残る市街地へと急ぎ、お城への急な石畳の坂道を登っていく。

街から見上げるハイデルベルク城も迫力があるけれど、やっぱりお城好きとしてはお城の中にも行きたいし、特にテラスから眺める歴史的市街地の眺めも楽しみたいと思った。

高台から見下ろすハイデルベルクの街は、近隣の山から切り出した赤い砂岩の建造物群が雨と霧に包まれて独特で幻想的な雰囲気を作り出していた。

雨に濡れた石畳を慎重に降り、今度はネッカー川の方へと進む。

ネッカー川に掛かるアルテブリュッケ橋を渡り、橋と川越しに見上げるハイデルベルク城の美しさは、記憶に鮮やかに残る景観だ。

アルテブリュッケ橋かとハイデルベルク城

それに加え、今回はどうしても哲学の道を訪れたかった。お城の対岸にある哲学の道まで登り、ネッカー川とアルテブリュッケ橋を眼下に望み、同じ高さからハイデルベルク城を眺めることに憧れていた。

前回ハイデルベルクに来たのが随分前で、どこかに向かう途中に少し立ち寄っただけで、哲学の道を訪れる余裕がなかったので、今回楽しみにしていた。

ハイデルベルクのホテルを検索

哲学の道にアクセスする方法はいくつかあるが、私はアルテブリュッケ橋を渡ってすぐの『シュランゲンヴェーク(蛇の道)』をクネクネと上っていった。早る気持ちを抑えられず細い急な坂道を急ぎ、息切れしながらたどり着いて振り返ったら絶景!と思ったら、春になり青々してきた木々に阻まれて何も見えない!

気を取り直して哲学の道を少し西に歩いていくと、見えた!同じ目線の高さにどーんと聳え立つハイデルベルク城の眺めは圧巻で、どれだけ眺めていても飽きない。次に訪れる時は哲学の道をもっと散策してみたいと思った。

ハイデルベルク城
哲学の道からの景観
お城から眺めるハイデルベルクの街

ホーエンツォレルン城

5月に入り、ジャケットのいらない日もあるくらい春真っ盛りになってきた。木蓮や桜が咲き乱れ、水仙やチューリップもカラフルで美しい。

冬の間は、お城巡りは少しだけお休みして街歩きばかりしていたので、お城に飢えていたのかも、というのは半分冗談だけど、久しぶりに大好きなホーエンツォレルン城の顔を見たい気持ちが止まらなくなった。

ホーエンツォレルン城

初めてホーエンツォレルン城にいったのはいつだっただろう。遠くから見えてくる幻想的な天空の城のような景観を眺めながら、「あそこに行くんだ」とワクワクする気持ちが止まらなかったのを覚えている。

このお城の内部で一番好きなのは「家系図の間」だ。ドイツ語で家系図は「Familienstammbaum(ファミーリエン・シュタムバウム)」と言う。「Baum(バウム、木の意味)」と言う単語が入っているのがロマンチックだといつも思うのだが、ホーエンツォレルン城の家系図は特に印象的なので、最初に行った時から鮮やかに記憶に残った。

家系図の間

家系図を文字通り一本の巨大な木に見立てて壁いっぱいに描かれているのだ。上に向かってどんどんと枝を伸ばすように描かれた木は、もう天井に届きそうだけれど、今に至るまでのホーエンツォレルン城ゆかりの人物が細かく記載されている。プロイセン王国の本家だけあって、知った名前もあちこちに見受けられる。そして、一番上を見上げると、実はまだ名前の入っていない箇所が用意されているのも興味深い。

その家系図の間に一歩踏み入れた途端に数百年前にタイムスリップした感覚に陥る。

別世界に一瞬で引き込まれ、次の饗宴の間とも言える「伯爵の間」の美しさにゆっくりと足を踏み入れてみた。

エレガントな伯爵の間

細長い少し変わった作りの大広間は床から天井までとても豪華な作りになっている。

木の暖かいイメージがある「家系図の間」から一転、明るい色の大理石やシャンデリア、大きな窓が印象的で、更にドイツらしい豪華なフラワーアレンジメントもあしらわれていて、流石、名門ホーエンツォレルン家だと感じさせてくれるエレガントで豪華な空間だ。

そこからどんどん書斎や寝室へと進んでいき、見学の終盤にあるのは「青のサロン」。

青を基調とした家具と壁紙や天井、調度品のゴールドの素敵な組み合わせになっている。

青のサロン

少し谷側に張り出した窓の部分は明るくなっていて、優雅な午後のお茶の時間が過ごせそうだとついつい妄想してしまった。

午後の日差しに光り輝く青のサロンは今回の訪問で特にお気に入りになった。

やっぱり青、好きな色だな。こんなサロンでのんびりお茶の時間を過ごしてみたい!

ホーエンツォレルン城近郊のホテルを検索

ツェッラーホルン山頂の絶景

そして、今回はお城訪問の後に、天空の城ラピュ・・・ではなくホーエンツォレルン城を思い切り楽しめる場所に無意識に足が向いた。

今回はお城に呼ばれていた、としか思えない、と言うのは、結構当てもなく適当に山を登ったらいつか来たかった憧れの場所に着いたからだ

よくパンフレットにあるような構図で、お城とは別の山に登り、お城を向かいから眺めたいなぁと思っていた。

ハイデルベルク城の時と同じだけれど、こちらはもっと規模が違う。

ここでもまた細い道をクネクネと40分ほど登っていくと、急にパァっと開けてツェッラーホルン山頂に到着。

右を見ると「うわっ!」と思わず叫んでしまった。

ホーエンツォレルン城に見惚れる

目の前に「あの絶景」があった。SNSやパンフレットで何度となく目にし、憧れていたお城の一番素晴らしい景観。

遠くに見えるいくつかの赤い屋根の街、金色に色づいてきた麦畑、春の緑に包まれる山、そしてその中心にはホーエンツォレルン城が聳え立っている。

ここだったのだ!息をするのも忘れるほど嬉しく、ありきたりな言葉だけど、感動した。

堂々と聳えるホーエンツォレルン城(アンコール!)

リヒテンシュタイン城

もうかなり満足していたけれど、せっかくなので帰り道にはもう一つの美城、リヒテンシュタイン城にも立ち寄った。

ホーエンツォレルン城から車で約45分しか離れていない。本当は、ドイツいち美しいとも言われるリヒテンシュタイン城の景観を内部から見たかったけれど、ホーエンツォレルン城の方で時間を使ってしまい、こちらは時間内に敷地に入れなかった。

数年前に寄った時も閉館していて、なかなか簡単に会わせてくれない絶景を扉越しに想像する。

リヒテンシュタイン城近郊のホテルを検索

リヒテンシュタイン城の裏口(?)
お城沿いの散歩道から
崖の下から

ドイツに来てからは何年もずっと、たくさんのお城に行くことしか考えていなかったけれど、最近は、お城がある景観に魅かれる。

そのためには何キロも歩くし、山だって登るようになった。

思えば、あのノイシュヴァンシュタイン城も切り立った崖の上に立つ美城で周りを取り囲む山と爆音を立てて落ちる滝がどの季節に行っても美しく、お城と大自然のパーフェクトマッチングとも言えるではないか。

ハイキングコースから見下ろすノイシュヴァンシュタイン城(おまけ)

夏には憧れのペラー渓谷を歩くハイキングコースが開通していればいいのだけれど。

そうしたら、ノイシュヴァンシュタイン城を別の角度から見ることができる。

ペッラート渓谷とペッラート滝の絶景を楽しめるルートは落石のために2年ほど通行止めになっているのだ。

ノイシュヴァンシュタイン城近郊のホテルを検索

ハイデルベルク城
ホーエンツォレルン城
リヒテンシュタイン城

そんなわけで、お城の絶景は簡単には会わせてくれないけれど、もう次の旅が待ち遠しくて仕方ない。

帰ってきたばかりだけど、またカレンダーの隙間を探している私がここにいる。

さあ、あなたも一緒にお城のある絶景を探しに行こう!

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こんにちは、ドイツから、けいこです。

枠にとらわれない旅をしよう。旅は人生、人生は出会い。
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ドイツ・ロマンチック街道公認アンバサダー
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2021年夏の徒歩旅がエッセイに!

『そして私は旅人になった』2022年2月20日に出版(リンク↓)

35日間816kmの旅が生んだ二つの記録 〜ドイツ・ロマンチック街道〜

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