ドラゴンクエストの世界へ 〜シュヴェービッシュ・ハルへの秋旅〜

ドラクエの街に来ちゃった!

土曜日の夜22時すぎ、小さなシュヴェービッシュ・ハルの駅に到着。(単線で、ホームも一つしかない!)

旧市街の貸しアパートを3泊予約したので、重いリュックを背負って歩き出す・・・いきなり急な下り坂。下りきったところには何やら雰囲気のある木製の橋がかかっていて・・・渡ると今度は石橋が。さらにその後は上り坂(涙)。

でも、待てよ、橋を渡って街に入るところといい、この石段といい、狭い路地といい、これは正にドラゴンクエストの世界〜!萌える。

暗い中、ボゥッと街灯が石の壁を照らす。

 

夜の街。木組の家も、石造りの建物もかっこいい!

家と家の間の細い路地を入ると、あった!貸アパート。

街並みがカッコ良すぎて落ち着かないけど、まずは荷物を下ろして休憩。お宿で休んでHPを回復することも必要だけど、やっぱり深夜のお散歩に出なくちゃ!

シュヴェービッシュ・ハル(Schwäbisch Hall)とはどんな街?

ドイツ南西部、バーデン=ヴュルテンベルク州の北東に位置する美しい街。

中世の城へきや城門も残り、カラフルな木組みの家が立ち並ぶ。渓谷の谷間にできた街の真ん中をコッハー川が流れており、街は斜面に創られているので階段や坂が多い!

渓谷らしく森に囲まれ自然豊かで魅力的な街。

元々は「ハル」という名前だったが、当時塩が取れる街には「ハル」という名がついている場合が多く、帝国都市の地位を確保するために「シュヴェービッシュ・ハル」と改名した。「シュヴァーベン地方のハル」という意味。

ちなみに、今でも塩水が沸いていて保養地にもなっている。

その後紆余曲折あって、1934年〜正式な名前になったそう。

本当はフランケン地方に位置するので、シュヴァーベン地方というのは誤り!?でも実は、地元の人たちは自分たちのことを「ハルの」と表現するんです。シュヴァーベンでもフランケンでもない、こだわりだとか。ということで、

「ハルへようこそ!」

(参考:無料冊子の「Hall」)

旅行の計画を立てるのはこちら

見どころ

古城街道、そして木組街道の通り道になっているこの街は、小さいながら見どころが多い!

街の中心地、マルクト広場は、ぜひ真ん中に立って360度見渡して欲しい。

53段の階段(数えた!)を有する聖ミヒャエル教会、豪華な市庁舎、素晴らしい木組みで作られた「農民たちの家」などが広場をぐるりと取り囲んでいます。

マルクト広場にあるマルクト・カフェもお洒落!(お値段はかなり高めなので覚悟して・・・でも味は最高です。)

マルクト広場

マルクト広場ではクリスマスマーケットなど様々な催し物があり、劇やコンサートの際にはこの長い階段が観客席へと早替わり。圧巻でしょうねぇ!

聖ミヒャエル大聖堂の内部

聖ミヒャエル教会の外観と53段の階段

聖ミヒャエル教会の階段の上から。

旧ベネディクト派修道院グロース・コムブルク

900年以上の歴史を誇るコムブルク修道院。この眺めこそまたドラクエ・・・さすが古城街道沿いということもあり、もう「行くしかない!」

シュヴェービッシュ・ハルの街からコッハー川沿いに2km弱の距離を南に歩いて行くと、最後に急すぎるくらいの坂を登って到着。

お城の周りをぐるっと460メートル、防衛用の通路が城壁の上に作られている。(今も歩いて一周できる。)

元々こちらは修道院となる前は、要塞だった。1078年、城主の兄弟が体が悪く、騎士ではなく僧侶になりたいということで、ベネディクト派修道院として開山。聖ニコライ教会が建築された。

当時はロマネスク様式、15世紀にはゴシック様式そして18世紀にはバロック様式で改築。塔はロマネスク様式時代のものを利用しており、改築時の跡をよく見るととても面白いことが!

塔だけ残して、あとの部分を作り直したので、塔の位置が微妙にずれているんですね。。。

聖ニコライ教会の双塔。端っこではなく、微妙に内側に入っている。

現存する世界で最も状態の良いロマネスク様式のシャンデリア

そして何といっても、聖ニコライ教会内部の見どころはシャンデリア。

ロマネスク様式のシャンデリアは、世界にも四つしかなく、そのうちの三つがドイツにあるとか。

そして、ここにあるのが最も状態が良いものだそう。何と11世紀に作られた。

なぜそのような良い保存状態で残っているのかは諸説あるが、一番大きいのは、中世時代に一度(30年戦争の時?)、シャンデリアを外して包み、土の中に埋めて隠した後で、数十年間忘れ去られていたということの様・・・

なお、最近三年間かけて修復したこともあり、とても素晴らしい状態のシャンデリアを見ることができた。

ちなみに、蝋が垂れないように、半分しか燃えない特製の蝋燭。クリスマスやイースターには、シャンデリア(600kg)を下ろして、蝋燭に火を灯すそう。

コムブルク修道院のウェブサイト

 

見学はツアーのみ、大人一人5ユーロ(2023年10月現在)。11月から3月は休業で、私が参加したのが今シーズン最後のツアーでした!感激!

聖ニコライ教会内部。中央上部のシャンデリアに 注目。

シュヴェービッシュ・ハルの一番素敵な景観

修道院から戻り、シュヴェービッシュ・ハルの一番素敵な場所へ。コッハー川越しに石橋の手前から街を見るのが最高!

シュヴェービッシュ・ハルのホテル検索

絵葉書にも良く利用されているモチーフ

こちらも素敵。紅葉シーズンがおすすめです。

おまけの撮り鉄

今回は3泊とゆっくりの滞在だったので、毎朝ジョギングに出ることができた。何と3日で5時間走ったのは我ながら凄い!

紅葉シーズンで街も森も美しく、なかなか走るのをやめられなくて(汗)

アップダウンもキツく、渓谷を登ったり降りたりしながら森の斜面で転んでドロドロになった時は泣きそうだったけど、そろそろ帰路に着こうかなという頃、鉄橋の上に出た。

双方向、一時間に一本ずつしか電車が通らない路線で、偶然にも電車の通る10分前!ということで、ストレッチをしながら待つことに。

シュヴェービッシュ・ハルと、ヘッセタールの間にある鉄橋より

【古城街道からLive配信】ドラクエの街 シュヴェービッシュ・ハルの秋

コムブルク修道院からハルへ帰る途中、せっかくなのでLive配信をしながらオーパーリムブルク要塞も訪ねてみました。

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