ヴォーテルゼン城
ヴォーテルゼン城
一日一城。ヴォーテルセン城については何度か書きましたが、今回は初、ヴォーテルセン城でのコンサートについてです。
ドイツの古城でのコンサート。誰もが憧れるロマンチックなイベントなのではないでしょうか。
19世紀半ばに地元の名士によって建設されたヴォーテルゼン城。(Schloss Wotersen)普段は公開されていないのですが、かつての馬小屋を年に何度かコンサートやイベントで解放してくれます。馬小屋といってもとても広くて豪華です。当時使われていた馬車などの展示もあり、雰囲気は最高で、もちろんコンサートもとても素敵。窓から差し込む西日とどんどん茜色に染まっていく空を眺めながらのひととき。通常のコンサートホールには窓が無いし、こんな機会がないと味わえない雰囲気の夕べ。写真でも綺麗に見えるけど、夕暮れの空がお城の窓に映ってとっても素敵で、休憩中にもうっとりするような気分になれました。
以前にも実はチケットを買っていたのですが、諸事情で行けなかったので、今回はちょっとしたリベンジでした。とは言っても、今をときめくバイオリニスト Janin Jansen がこの小さな街に来るという事でチケットが完売していた上、キャンセル待ちでも獲得できなかったので、もしかして当日券があるかも!という淡い希望を持って取り敢えず行ってみたところ・・・。
何と・・・とても素敵な体験が私を待っていました。
受付で余っているチケットが無いか尋ねたところ、ある紳士が余っているチケットを1枚置いて行ったので無料で差し上げます、との事でありがたく頂きました。早速席に向かい、同じ並びに座っていたその紳士と娘さんにご挨拶とお礼をお伝えしチケット代を払います、と言ってみたけレド「貴方がコンサートを楽しんでくれれば、それで十分です。」と硬く辞退された。何て素敵な人!と感動すると同時にとても幸せな気持ちになりました。更に、去年同じ場所で自分がコンサートに行けなかった時に、何故同じようにチケットを誰かに譲ろうと思わなかったのだろうと、猛反省。。。
私も、同じように誰かの為に好意と幸せをあげられたら、いいなぁ。そうしてこの紳士に恩返しをしようと思う。人生の大切な事を学んだ夕べでした。 ありがとう❤️
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