絶景街歩きが最高!北ドイツの真珠リューネブルク
街歩きの楽しいリューネブルク
リューネブルク駅から徒歩約15分、やはり市庁舎は観光の目玉だと思う。
地下水から塩を精製することで、塩の取引が盛んに行われた街。街自体が急速に成長し、視聴者が人口の増加に伴い同じく急速に建て増しされたことで知られている。
つまり、建て増しを急いだために、統一感はなく、建築様式も時代の変遷とともに変わっている。しかし、そのアンバランスさが非常に美しい建造物となっていることを否定する人はあまりいないかもしれない。
内部の見学はツアーでのみ。何故なら、その無茶苦茶な建て増しの手法により内部が迷路のようになっており、入り口からすでにややこしい上、内部が迷路のようになっているから。従業員ですらコピー機を使いに出たまま一時間ほど彷徨って戻って来れないことがあるとか!?
そんな訳で、またお日様のある世界に戻りたい人は、ツアー中にはぐれないでね!と念を押されます。。。
リューネブルクいち美しいと言われる通り
街で一番美しい通りと言われるリューネブルクのアウフ・デム・メーレの入り口。
季節の花が咲き、通りを美しく彩っていく。春の水仙やミモザの花も大変美しいが、初夏になると薔薇が咲き乱れて、アウフ・デム・メーレの美しさがピークを迎える。それが楽しみでしょうがない。。。
奥にはバッハも合唱団員として歌っていた聖ミヒャエリ教会(後述)の塔を望み、教会に向かって歩くだけで楽しい通り!
赤レンガと木組みの街並みが綺麗に保存されているのも特徴。
今年も、薔薇の季節に再訪したい。天気の良い日を狙って。
お天気のいい日にリューネブルクでランチやお茶をするなら、ここStintがいいかな。
ここは、リューネブルクが一番美しく見える場所、とも言われています。
イルメナウ川沿いに歩いたり、ちょっと座ってのんびりする素敵な時間が過ごせます〜♡ドイツ第二の都市、ハンブルクから電車で35分程度なので、ちょっと足を伸ばすのもいいですねぇ。カラフルな木組みの家が立ち並ぶ様は、いつ見ても美しい。
今回は、実はランチだけのつもりで友人と訪れたのですが、ランチの後、お天気がとても良くなってきたので、少々一人で残ることに。
行き先は給水塔の展望台。
愛の南京錠はリューネブルクにも
いつも思うのですが、愛の南京錠をかけられる人たちって凄い。
もはやどの街でも見かけるこの光景。リューネブルクでは取り付けていい場所が決まっていて(でないと、橋にダメージがあるので)、定期的に撤去される(!)。
元々はあるイタリア映画のワンシーンで、恋人たちが永遠の愛を誓うために南京錠に鍵をかけて、その鍵を川に投げ捨てるというロマンチックな(?)シーン。韓国映画にも同じようなシーンが出てきたりして、瞬く間に世界中に流行ってしまったその行為。
なかなか廃れない、この愛の南京錠。鍵をかけている人たちにぜひ訊いてみたい。なぜ、そんなことするのかって。
「愛に鍵をかける必要ありますか?」
まぁそれは置いておいて、このカラフルな南京錠たちの群れが圧巻なのは間違いない。このカラフルな街をさらに彩る演出としては、悪くない。意外と木組みの家との相性も良いような。。。
でもみなさん、忘れないで!本当の愛には鍵をかける必要がないということ(持論)、一度鍵を捨てたら、もう開けられないトラップがあること(ごめん)、そして、行政の手でこの南京錠たちは定期的に撤去されること(あぁ・・・)。
給水塔
リューネブルクの駅から徒歩約10分、聖ヨハニス教会の向かいの路地を入っていくと、給水塔がある。
上りはエレベーター、帰りは階段かエレベーター。帰りは、給水塔の中の展示を見ながら階段でゆっくり降りるのがお勧め。
○7階が絶景展望台になっている。(写真と解説あり↓)
○6階と5階部分の間には、リューネブルクの給水や水道設備などについての真面目な展示となっている。
○4階と3階はアートの展示などが興味深い。
○2階はイベント会場で、誕生パーティやウエディングパーティ、コンサートなどでも貸し切ることもできる。
○今回、受付の方のおすすめは子どもたちのモザイクアートだった。2階から1階に降りる階段の壁いっぱいにメッセージ性のあるモザイクアートがたくさん。思わずニヤッとしてしまうユーモア溢れるものも多く、ゆっくり細部まで見ながら降りていきたい。(写真↓は一例)
給水塔からの眺め、絶景!
手前がゴシック様式で建設された聖ヨハニス教会、歴史は西暦1300年まで遡る。内部のステンドグラスは新しく、1960年のもの。
奥は、聖ニコライ教会で、同じくゴシック様式。市街地の端っこにあるため、街を歩いていると見逃しがちだが、遠景を、見るとその素晴らしさが一目で分かる。
給水塔からは360度眺められるので、晴天の時には夕方上って、夕景を待ち構えるのもお勧め。
但し、18時が休館のため、夕景まで開館しているのは3月前半まで、または、9月以降なので注意が必要!夏の間は、日暮れがもっと遅い。
目抜通りのアム・ザンデ(Am Sande)の美しい鮮やかな建築物がずらりと並んでいる様がなんとも言えず美しい。
左側(西側)には手工業会議所があり、グレーのレンガを貴重にルネサンス様式で建設されている、とても変わった建築物。
歩いていると、たくさんのお店や、スーパー、カフェなどで賑わっているが、遠景では、ただただ美しい街並みに圧倒される。
奥には、聖ミヒャエリ教会。
初めての路地
これまでに何度もリューネブルクは訪れているけれど、この通りはこれまで見逃していた。市庁舎から徒歩5分以内。
美しい。聖ニコライ教会を望むこんな路地があろうとは。さらに、旧ユダヤ人街のようで、ユダヤの方々の生活についてのパネル展示があり、それもまた素敵な発見となった。
中心地にも関わらず、あまり人が通らない路地のようで、シャッターチャンスを待つ時間はそんなに長くなかった。数分は辛抱強く待ちましょうね(笑)。
市庁舎前の広場から、東へ。Koltmannstrasse、おすすめの通りです。角のパン屋さんが目印。
バッハが少年合唱団で歌っていた聖ミヒャエリ教会
ヨハン・セバスチャン・バッハ広場に位置している聖ミヒャエリ教会。レンガゴシック様式の傑作で、1532年よりプロテスタント派となっている。当時は修道院としての機能も併せ持っていた。
ドイツ3Bの筆頭とも言えるバッハが1700〜1702年に合唱団で歌っていたことで知られている。
リューネブルクはヨーロッパのレンガゴシック街道に名を連ねており、街中に高い天井と窓を誇るレンガゴシックが溢れている。そのことからも、14〜15世紀に特に栄え、人口が増えたこともあり宗教建築も盛んに行われたと想像できる。
1914〜1918年にかけ、第一次世界大戦に際し、3598人のリューネブルクに駐屯していた兵士が亡くなった。聖ミヒャエリ教会は、彼らの追悼の場ともなっていると同時に、19世紀終わりから20世紀初めの無名仏(仏というのか?)たちの記念碑も設置されている。
現在も教区教会として地域に密着した教会運営が行われている。
そんなわけで、今回も大変素敵な絶景街歩きとなりました。
流石、「北ドイツの真珠」と呼ばれているだけあり、その気品、統一感、カラフルさ、それをとっても最高です。
そして、↑の通り、給水塔の展望台や展示が大変興味深いので、街歩きコースの最初か最後に入れてくださいね。(駅と街の動線を考えると。)
次回は、薔薇の咲く夏に。