鏡よ鏡、本当にあったのですね!マールブルクの魅力と不思議
グリム兄弟ゆかりの街マールブルク 美しい木組の家にも感動!
メルヘン街道の街、マールブルク。街のあちこちに、グリム童話ゆかりのモニュメントが(ブラック)ユーモアたっぷりに散りばめられている。オンラインでLive街歩き配信をしたので、その様子をダイジェスト版でぜひご覧くださいね。
私は魔女、それとも・・・?
メルヘン街道の中でもメインになっているのがここ、マールブルクの街。
でも、まさか白雪姫の鏡をこの目で目にすることになるとは思わなかった。蔦がはうマールブルク方伯城の城壁にいきなり出現したこのスポット。
ふと上を見ると、鏡には市街地からずっと上りで息も切れぎれのワタシが映っている!?
やった!この鏡って世界で一番美しい人が映るやつ・・・
喜んだのもつかの間、そういえば白雪姫のお話の中では、鏡に映るのはお姫様だけじゃなかった!
そういうわけで、鏡を見直してみたけど、今度は誰も映らない。ええっ?
何度か見てみると自分の顔が映ったり映らなかったりする。何なんだこれ!
もしかして本物???
聖エリザベートに想いを馳せる。
「私たちは人々を幸せにしなければなりません(Wir muessen Menschen froh machen.)」
聖エリザベートの有名な言葉。
ハンガリー王女として13世紀初め(1207年7月7日)に生まれ、4歳で婚約、嫁入り修行のために嫁入り先のドイツ、アイゼナハのヴァルトブルク城(世界遺産)で育てられた。。。ヴァルトブルク城の「エリザベート・シュトゥーベ」はとても豪華で素晴らしいので一見の価値あり。
14歳で6歳上の夫と結婚、3人の子供を産み、20歳の時に夫が十字軍遠征で亡くなってしまう。
その後ヴァルトブルクを追われ、各地を転々とした後、マールブルクに住居を構える。
愛する夫に早くして死なれ(幸せな結婚生活だったと言われている。)追われるようにマールブルクにやってきたエリザベートは、現在の聖エリザベート教会がある場所に、夫の遺産で礼拝堂、住居、そして病院を建て、貧しい人たちのために食事を提供し、歌を歌い、みんなが幸せに暮らせるように尽力した。
そのエリザベートも24歳で亡くなってしまい、その後、功績が讃えられ聖エリザベートとして祀られるように。彼女はなかなかすごい人だ。この聖エリザベートの像前に立って、しばらく彼女の人生に思いを馳せた。
ちなみに、2023年11月20日現在、主祭壇と聖歌台が全て修復作業中で見学できない。予定では2024年までかかるということで足場が組まれており、修復中の部分に布がかかっている。教会自体はもちろん入ることができる。
参考:https://www.eh-tabor.de/de/forschen/marburger-theologie-und-diakonieweg#abschnitt-1
マールブルクへのアクセス
フランクフルト中央駅から、ICE、RE、またはRBの電車で一本なので楽ちん。片道1時間弱なので、フランクフルトから日帰りもできる。
マールブルクでの宿泊先はこちらから検索!
今回私が泊まった、Elisabeth Apartmentsはこちら。2泊3日でマールブルクの聖エリザベート教会向かいのアパートに宿泊。
マールブルク駅から平坦な道を600メートルと便利。
または、フランクフルトにお泊りの場合はこちら。
マールブルクの展望ポイントTOP 6
二泊三日の滞在で街の展望ポイントを探して歩き(走り)回った結果、たくさんの素敵な場所を見つけることができた。
もちろん全部は発見出来てないとは思うけれど、現段階でのTOP 6をご紹介!
やっぱりナンバーワンはここでしょうかね〜。
No.1 カイザーヴィルヘルムの塔。アクセス難易度☆☆☆☆
お城や街のあちこちから見えるカイザー(皇帝)ヴィルヘルムの塔。
見てしまったからには登らねば、という使命感(?)で、滞在先近くの聖エリザベート教会から一直線に塔を目指した。
森の入り口まではほぼ一直線で大丈夫だったけれど、流石に森の中はそうは行かない。
キツい上り坂から落ち葉を踏んで歩くハイキングコースへ突入。
落ち葉があまりにも積もっていて道がどこなのか分からなくなり、やっぱり一直線に上ったほうが早いかも!?と言う安直な考えからショートカットしてみたところ、最後はよじ登るに近い感じで何とかたどり着いた。
帰りは別のルートからの帰ったけれど、同じく斜面を無理に下りざるを得ない場面があったし、結局どこが正規ルートなのか分からないままだった。帰りにきづいたけど車でも来れるみたい!
塔には併設のカフェがあり、塔に上れるのはカフェの営業時間のみ。終了の15分までに出ないと閉じ込められてアラームが鳴るらしい。カフェの外のお手洗いも使える!
(注意:大抵のビジターは車のようだった。この場合アクセス難易度は☆☆ 一個じゃないのは、塔の階段があるから!途中までバスも可能。でもバス停から少し上りがあります。)
Top 2 マルクト(Markt)アクセス難易度☆☆
この場所には堂々とTop 3 入りして欲しいと思う。素晴らしい木組の家が並び、最高級の装飾が見逃せない!
難易度は☆一つでもいいかなと思ったけど、下記を考慮して二つにしておく。
◯お城に車で行ってしまうと通らないかもしれない
◯マルクト広場に別の角度からアプローチすると、この素敵な角度に気づかないかもしれない
◯時間帯によっては写真が撮りづらい
撮影したのは日曜の朝。時間が早いと、車が止まっておらず、人通りもほとんど無いのでお勧め。
Top 3かな。「金曜日の寺院、教会の先端」みたいな名前がついている。(Freitagstempel Kirchenspitze)アクセス難易度☆☆☆☆
見つけるのに随分苦労した、この場所。でももっと簡単な道があるはずなので、難易度の☆は四つに留めておく。ところで、名前と場所から判断して聖エリザベート教会が見える展望台だと思って上ったら大間違い。見えるのはお城だよ〜
滞在最終日の朝、ジョギングがてら行ってみようと思ったが、まだ朝の暗い時間だったので(と言っても7時)、明るくなるまで車道沿いの歩道を走ってならすことに。
地図で見ると滞在先のアパート(聖エリザベートの向かい)からそう遠くないので、最後に行けばいいや、と軽く考えていたら、甘かった。ある程度明るくなっても、落ち葉が積もった森であるはずのハイキング道が見えない。
勘ではなかなか辿り着かず上ったり下りたり。しかも着いたはいいけど、帰り道が分からず困っていたら、なんと地元のジョガー出現!やったー!
と喜んだものの、道を教えてもらい、急な下り坂を下ってみたら、落ち葉でまたしても道が見つからない。しょうがなく急斜面をショートカット(苦笑)。
予定時間を大幅にオーバーしてアパートに辿り着き、急いでシャワーを浴びたらリュックを背負って走って(また汗かく!)マールブルク駅まで。なんとか電車に間に合った〜
Top 4 マールブルク方伯城(マールブルク大学)のテラス アクセス難易度☆☆
マールブルク観光局おすすめの写真スポット。街全体とチューリンゲンの森が見渡せ、特に教区教会の眺めが美しい。真下には小さな葡萄畑が広がり、シンレデラの靴(↑動画参照)もあって、上から撮影するのもなかなかおすすめだった。
ただ、ハートの足元が水たまりだったのでTop 3には入らず!?
車でもアクセスできる。徒歩の場合急な階段と坂道を一生懸命に上る、のもありだが、大学の講義がある時は、大学行きのバスに乗れば快適!
Top 5 バラ公園の橋(Rosenparkbruecke)アクセス難易度☆☆
秋も終わりなので、薔薇の花の存在が確認できなかったが、そんな名前がついている。ぜひ夏に訪れてみたい場所。
駅から徒歩10分程度。知っていれば見つけられるが、なかなか宣伝効果がない。
そんなバラ公園の橋の上、ど真ん中に立つと、聖エリザベート教会とマールブルク方伯城がちょっと変わった角度から見られる。日暮れごろ行くと良さそう。
ちなみに、マールブルク観光局のHPを参考に行ってみた。
参考:https://www.marburg-tourismus.de/fotospotsmarburg
TOP 6 は、マールブルク駅裏から駅にアクセスする通路に続く階段上。アクセス難易度☆
本当は、ここが私の一番求めている展望スポットに近かった。聖エリザベート教会とお城、その間に挟まる市街地を望遠レンズでぎゅっと圧縮した世界を撮りたかった。これだと空のポーションが大きすぎるから、Top 6 に留めておく〜。
でも、撮りたい構図は恐らく自力では行けない場所にあるみたい。階段と同じ並びにあるアパートの住人に家に入れてくれと頼むか、線路の真上にドローンを飛ばすか、歩行者が立ち入りできない幹線道路の上に脚立を立てれば最高の構図で撮れそう!な気がしたけど、どれも難易度高すぎる。
この場所は、知っていたら誰でもすぐに来れる場所。エレベータで立体通路をのぼり、階段を登るか、バリアフリーのスロープで辿り着ける。
ただ、私は写真の構図だけを参考に森の中を行ったり来たり、坂を上ったり下りたり、ひーひー言いながら歩き回ったので、Top 6 の中で一番見つけるのが大変だった場所には違いない。もう少し明るい時間に見つけたかった!(写真は16時15分頃)
番外編。難易度 ???
何故 「???」 かというと、私が、この場所に偶然辿り着くまでとても大変な道のりだった上、ここがどこなのか正確に分からないため。
Rang 6 の場所を探す道のりで、マールブルク駅から東側の森のどこか、だと思う。。。写真はX(旧ツイッター)にもいろいろアップしていますのでぜひチェック&フォローお願いします♡